波はどうして起こるの?

海の水は静止していません。

水で見られる上下運動を「波」と呼びます。

波は風の力を受けることで発生します。海の上を吹く風が海面を揺らめかせ、波を生み出すのです。

具体的には、風が水面を通過する際、風は水を引っ張り、波を作ります。波の大きさは、風の強さ、

吹き続ける時間及び吹く距離によって決まります。

波は様々な形で現れます。風がさらに強まると、さざ波が立ち始め、これが次第に風浪(*ふうろう)と

呼ばれる大きな波に変わります。

さらに風が強まり、波が高くなると、波の先端が白くなり、これが白波(しらなみ)です。

白波は沖合では風速5メートルほどから立ち始めます。

風がおさまると、波も小さくなっておさまっていきますが、うねりと呼ばれるゆるやかな丘のような波は

遠くまで広がります。沖で生まれた波が陸地に近づくと、海底の地形の影響を受けて磯波(*いそなみ)となり、

海岸に打ち寄せて崩れてなくなります。

*風浪(ふうろう):風の力を直接受けてできる波のこと

          海面上を吹く風が原因となって発生し、波は不規則で尖っている特徴がある

*磯波(いそなみ):海岸近くのくだけた波

          風浪やうねりが水深の浅い沿岸海域に伝わってくると、海底の影響を受けて波が変形を始めます。

          最初は波長がやや長く、波高も低くなりますが、さらに浅い海域に侵入してくると、波長は短く、

          波高は高くなり、険しい波形となります。やがてはくだけ波となって波のエネルギーを

          失います。